こんにちは、Hammy'sの浜野です!2023年よりインボイス制度が始まり、あらゆる業種の企業が対応に追われ、いまだに混乱状態にあるように感じます。
先日、とある小売店のお客様からShopify POSのレシートをインボイス対応させてくれとのご依頼があり、弊社で作業を行いました。
国産のPOSレジサービスは恐らくインボイスには対応済みだとは思いますが、Shopifyは海外サービス。日本法人があるのになぜかインボイス対応はスルーというなんとも悲しい状態です。
しかし、レシートの印字をShopifyのプログラミング言語liquidでがっつり編集すれば、対応可能なのです。(イジワルですねShopify)
ちなみに
Hammy'sでもセレクトショップを経営していますが、そちらの店舗ではカスタマイズ性の高いスマレジを使用しています。ECはShopify、店舗ではスマレジといったところです。
Shopify POSでレシートをインボイス対応できるプランは「POS Pro」だけ…
実はShopifyのECサイトプランの最安プラン「ベーシック」でPOSレジを無料で使用することが可能です。(もちろん他にレシートプリンターやら、バーコードスキャナなどが必要ですが)
このPOSを使用することで、ECとPOSレジを使っているお店の在庫がリアルタイムで連携できて、とても便利です。しっかりJANコードなどの読み取りも可能で、社内のシステムもとても簡素化できます。
でも無料で使用できるPOS Liteでは、インボイス対応ができません。つまり「インボイス事業者はPOS Proにアップグレードしなさい」ということです。
Shopify POS Proのプラン内容
通常のShopifyプランにさらに課金することで、POS Proは使用することができます。今回の記事ではインボイス対応のレシートについてですが、一旦プランをおさらいしてみましょう。
Shopify POS のプラン比較
POS Lite
すべてのプランで利用可能
毎月 0 円
一部のスタッフのPOSへのアクセス |
シンプルな顧客情報 |
元の購入ロケーションでの返品 |
レシートの簡単なカスタマイズ |
POS Pro
1店舗ごとに課金
毎月 89 USドル
(約14000円/$1=¥155)
すべてのスタッフのPOSへのアクセス |
スタッフの役割と権限 |
充実したお客様プロフィール |
顧客ロイヤリティインサイト |
在庫管理 |
プロフェッショナル小売レポート |
オムニチャネル販売 |
レシートの柔軟なカスタマイズ |
このようにShopify Posには二つのプランがあり(厳密にはもっと他にも課金項目がありますが)、LiteはShopifyアカウントを持っているだけで使用できちゃいます!
専用アプリで、レシートプリンターやハンディを購入すれば月額使用料はかかりません。
しかし、ここは日本。インボイス制度が導入されていてLiteではレシートにインボイスに対応した表示項目を表示できないのです。
一方、POS Proでは、レシートの柔軟なカスタマイズが可能となっていて、Shopify専用言語「liquid」を使用すれば、インボイス対応も可能となっています。
¥14,000(月)が負担ではない事業者様はとってもおすすめです。
Shopify POSがおすすめな理由は圧倒的オムニチャネル化
Shopify POSの最大のおすすめポイントはオムニチャネル化です。
オムニチャネル化とは?
ECサイトや実店舗、SNSなどさまざまなチャネル(接点)で、ユーザーに購買体験をさせるのが「オムニチャネル」。
つまりどのチャネルからでもリアルタイムに買い物ができるようにしようというのがオムニチャネル化です。
ShopifyPOSを使用することで、実店舗、EC、SNS、広告など全てを一元化し、顧客情報や在庫、商品情報をリアルタイムに共有することが可能です。
スマレジのような国産POSアプリでもShopifyAPIを使用して連携することが可能ですが、さらにサードパーティー製のアプリやサービスを使用することで、費用が嵩んでいきます。また、Shopifyは頻繁に大きなアップデートが入るので、外部サービスではトラブルが多かったり…。
そうなるとShopify POS Proの価格は安く感じてきます。
いや、安いです。
Shopify POSでインボイスに対応させる手順
まずはShopifyの管理画面の販売チャネルに「Point Of Sale(POS)」を追加します。
そして、「設定」から「チェックアウト > レシートのカスタマイズ」、「レシートをカスタマイズする」へ進みます。
するとレシートの編集画面に移行しますが、このままではコードの編集ができません。
画面上部の「・・・」から「コードを編集」を選択することでコードが編集することが可能になります。
編集可能なファイル
このようにレシートの編集可能なファイルの一覧が並びますが、インボイスに対応するために必要なファイルは
- footer.liquid(店舗情報やインボイス番号を追加する)
- transaction.liquid(消費税について編集する)
この二つを編集すれば対応可能です。
ShopifyPOSのレシートをインボイス対応させるために必要な項目
レシートをインボイス対応させるためには以下の項目の追加が必要です。
- 適格請求書発行事業者の氏名または名称及び登録番号(footer.liquid)
- 税率ごとに区分して合計した金額(transaction.liquid)
- 税率ごとに区分した消税額(transaction.liquid)
Shopify POSのレシートにインボイス番号を表示させる
簡単な「適格請求書発行事業者の氏名または名称及び登録番号」をfooter.liquidに追加します。
footer.liquidの最下部に以下のコードをコピペすれば、画像のように表示されます。
<section>
<ul style="list-style: none; text-align:center;">
<li>株式会社●●●●</li><!--ここに事業者名-->
<li>東京都中央区●●●●</li><!--ここに住所-->
<li>0120-000-000</li><!--ここに電話番号-->
<li>登録番号:T0000000000</li><!--ここにインボイス登録番号-->
</ul>
</section>
ShopifyPOSのレシートにインボイスに対応した消費税を表示させる方法
ShopifyPOSのレシートのliquidファイルを弊社ストアにて販売しております。
煩わしいサブスクではなく、3,300円(現在30%OFF!)で買い切りで、安心のStoresにて販売中です。わからないことはご気軽にご相談ください。